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2006年度講演会


『テクストと読者 ―<読み>の在り方を問い直す―』

 講演者:高橋源一郎氏・望月哲男氏

 現代における「読者」とはなにか。

 価値観が多様化する現代社会の中では、文学テクストと読者の関係は一様ではなく、したがってこの問いに対する答えもまた、自明ではありえない。

 言語学や社会学など、他分野の思想からの多大な影響を受け、現代の文学は大きく変容を遂げた。従来にない読みの視点を提供する現代批評理論の目覚しい進歩、多義的な解釈やテーマの不在を積極的に認めるポストモダン文学の隆盛など、文学テクストと読者の関係の揺らぎは今も加速し続けている。

 以上のような文学の現状に対し、我々は現代の「読者」として、新しい立ち位置からの<読み>を求められているのではないだろうか。本講演会では高橋源一郎、望月哲男両氏を講演者に招き、これからの「読者」の在り方を考えていく。


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